医学部

医学部の地域枠は後悔する確率が高いからやめた方がいいという話

こんにちは、医学生さやかです。

医学部特有の入試形式に「地域枠」というものがあります。

 

地域枠という言葉をグーグルやヤフーで入力すると、上の方に「地域枠 後悔」とサジェストされます。

どうして、地域枠は後悔する人が多いのか、そして地域枠はやめた方がいいと私が考える理由を今回の記事では解説します。

 

そもそも地域枠とは

まずは、地域枠の制度について整理しておきましょう。

全国で、医師不足が問題になっていますが、その中でも医師の多い地域と、少ない地域であります。

多くの若者が生活が便利で刺激的な生活を求めて都会に引っ越すように、都市で働きたがる医師は多いです。

 

その結果、地方で特に医師が不足していました。

田舎・地方ほどお年寄りの割合が高く、医者を必要としているのでこれは大問題です。

 

この問題を解決するために導入されたのが地域枠という制度です。

地域枠では地元出身者のみに受験資格を与えたり、卒業後6〜9年決められた場所で働くことを条件にすることで、地元で働く医師を確保しようとする制度です。

 

地域枠で合格すると奨学金がもらえることが多いです。

この奨学金は指定された年数決められた病院に勤務することで、返済義務はなくなります。

 

地域枠の束縛は厳しくなった

地域枠の離脱、すなわち卒業後の規定年数前に指定された病院から離れたい場合、年利10%以上の奨学金を一括で支払うことが要求されます。

規定年数働けばチャラになる奨学金ですが、地域枠から離脱したい場合は数百万円を一括で返済する必要があるわけです。

 

とはいえ医者は高収入なので、地域枠の違約金など2年前後働けば普通に返せる額です。

地域枠は普通の入試よりもボーダーが下がるため、「地域医療に貢献する気はないが、楽に合格するために地域枠で受験して、違約金を払って地域枠を脱出する」という人が続出しました。

これではまずいということで、地域枠の縛りはどんどんきつくなっていきました。

今では、地域枠を離脱した医師を雇った病院は補助金をカットするようになっており、地域枠からの離脱はほぼ無理だと思っておいた方がいいです。

 

「地域枠からの離脱のペナルティはもっと重くするべきだ」と考えている医師は多く、より離脱は困難になることが予想されます。

 

地域枠をおすすめしない理由

地域枠だと卒業後のキャリアが絞られてしまう

地域枠だと、働く病院を指定されてしまうため、その病院で担当する分野と自分の興味のある分野が噛み合わない可能性があります。

これでは、自分の極めたい分野での経験を積むことができないので、医師としてのキャリアの障害になってしまいますよね。

 

また、地域枠では医師以外の進路をとることが実質不可能になります。

例えば、学生中に塾講師のバイトをしていて医師よりも勉強を教えることが向いていることに気がつき、予備校講師をやりたくなったとします。

しかし、地域枠の場合、6〜9年は医師として絶対に働かなくてはなりません。

 

返済義務不要の奨学金にそこまで魅力がない

「返済義務不要の奨学金」と聞くと多くの人が魅力的に思うのでしょうが、医学部受験の場合それは大して意味を持たないです。

医者は高収入なので、返済義務のある奨学金を満額借りたとしても楽々返済できます。

 

若いうちは、お金のことよりも、専門的な知識を身につけ経験を積んだ方が医師として充実したキャリアになり、結果として収入にも反映されるでしょう。

 

居住地が限定される

大学生中に出会った人と付き合う人は多いですが、卒業後は県外で働く人が多く、自分のパートナーも県外で働きたいとなった場合最悪です。

地域枠を利用していなければ近くで働くことも可能ですが、自分だけ地域枠であれば強制的に遠距離恋愛が開始します。

遠距離になればまだマシで、居住地が異なることが理由で破局になるケースが大半でしょう。

 

受験時に10年以上先を考えることにそもそも無理がある

「別に専門的に極めたい分野は特に決まっていないし、都会の生活には憧れない。遠距離恋愛でも全然問題ないから地域枠でいい」と考える受験生もいるでしょう。

しかし、大学生活を過ごし、労働の義務がなくなる30歳を過ぎにもその考えは変わらないと自信を持って言えますか?

医療について何も学んでいない段階で、卒業後のキャリアを狭める選択をとることは非常に危険だと私は考えています。

 

まとめ

今回の記事では地域枠の離脱が年々困難になってきていることや、地域枠で受験するリスクについて紹介しました。

入学難易度が少し落ちる地域枠に流れたくなる受験生の気持ちもよくわかりますが、卒業後のことを考えたら絶対に一般枠で受験するべきです。

 

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