こんにちは
医学部生さやかです。
ドラゴン桜の最終回が、本日放送となりましたね。
受験ドラマとして注目度はかなり高く、多くの方が最終回をご視聴になったと思います。
その一方で、当然ドラマですから
「本当にこんな受験ドラマがあり得るの?」
といった疑問が湧き起こってきますよね。
今回は、医学部受験を行った私自身の経験と、予備校時代仲の良かった理一の友人の意見を参考にしながら、ドラゴン桜の最終回のような受験サクセスストーリーは本当にありえるのか?
を分析してみたいと思います。
*ネタバレはございませんのでご安心ください!
ドラゴン桜 最終回までのあらすじ

本題に入る前に、ドラゴン桜のあらすじをざっくりとまとめておきたいと思います。
ドラゴン桜の舞台となるのは、龍海学園という偏差値32の高校です。
経営が悪化している学校の再建を図るために、元暴走族であり弁護士でもある桜木建二に再建を依頼するという案が出ていました。
桜木に頼めば、東大合格者を出すことのできる可能性があり、学校を立て直すことも視野に入ってきます。
しかしながら、進学校化する政策に反対する勢力もあり、意見は大きく二分されていました。
東大を目指す学生と、それを取り巻く教師や友人、家族の中で紆余曲折しながら、合格を狙う受験サクセスストーリです。
結論

結論から言うと、ドラゴン桜のようなストーリーで最終回のような結果になると考えるのは非常に難しいと思います。
しかし、受験に非常に必要なメソッドなどもいくつか存在しており、ある程度いい大学にいくことは可能ではないか、と言う結論に至りました。

ドラゴン桜の最終回のようにはいかないと考えた理由、そしてなぜそれでも受験ではいい線まではいくと考えたのか、それぞれ説明させていただきたいと思います。
ドラゴン桜 最終回のようにいかない理由

それではまず、ドラマドラゴン桜の最終回のように現実ではいかない理由から説明させていただきたいと思います。
大きな理由といたしましては。
- 学生のポテンシャル
- 圧倒的な時間不足
- 講師のレベル
の3つがあるように思えます。
①学生のポテンシャル
まず、最も大きい理由としては、学生のポテンシャル的に不可能と言うことです。
今回ドラゴン桜の舞台となっている龍海学園は偏差値は32です。
実際には、最低でも偏差値は35程度の高校からしか存在しないので、これらの高校を参考にしてみることにします。
このレベルの高校の入試問題は
「名前を書けば点数が半分でる」
「英語科目はアルファベット26文字をかけ」
と言うレベルくらいの入試問題です。
高校と言われているものの、実態は中学1年生レベルの学力があるかないか程度の生徒が集まってきています。
つまり、中一のくらいの学力の生徒が、東大合格を達成するのとほぼ同値なのです。

「並外れた記憶の才能がある」
「偶然ここしか受験できなかった」
そのような【本当なら偏差値30代に入ることがなかった、偏差値60くらいの高校生】が誕生すれば、話は別です。
ただ、現実には、後期試験や通信高校の検討、高校浪人の検討などがあるのでそのような生徒は皆無に等しいといえます。
また、ドラゴン桜のような状況が現実になっていたら通常のメンタルなら死んでしまうと思います。

ドラゴン桜のように、例え友人関係が危うくても、家庭環境が危うくても、勉強を続けられる鋼のメンタルを持った学生という面でも、なかなかいないのではないでしょうか。
②圧倒的時間不足

二つ目の理由は圧倒的な時間不足です。
東大入試はその難易度もそうですが、有無を言わさない勉強範囲の広さも挙げられます。
文系で有名なのは、世界史と日本史を両方記述できるレベルまで仕上げなければならず、公民に逃げることができない。というものですね。
理系であっても、現代文は必須ですし、もちろん理系科目はフルセットでついてきます。
例えば、ドラゴン桜のような勉強法を続けて、英語と数学だけ、国語と歴史だけ東大合格レベルに挙げる、というのであれば一年でももしかしたら可能かもしれません。
しかし、5教科7科目を苦手科目を一切作ることなく満遍なく合格レベルに挙げるというのは至難の業です。

そして、仮に一日18時間くらい勉強したとしても、時間は足りないという結論に至りました。
受験勉強した人ならわかると思いますが、人間が効率的に脳を使い集中できる限界は約8時間程度です。
どれだけ天才的な人でも、これ以上に脳の稼働時間を増やせば確実にパフォーマンス低下が起きます。
つまり、8時間勉強を2年行うのと、16時間勉強を1年行うのは全然効果が違うのです。
残り、一年か二年ほどあれば現実味を帯びてくると思いますが、その場合ドラゴン桜の最終回は、2022年の冬とかになるでしょうね...
③ドラゴン桜の講師のレベルが微妙

三つ目は、講師のレベルです。
東大入試を受ける生徒はもちろん大変ですが、それを合格に導く講師はますます厳しい仕事となるに違いありません。
何せ、中学校からバリバリ勉強してきた生徒を東大へ押し上げるのにすら毎年苦労しているわけですから、ドラゴン桜のように今から頑張って受かりたいです、なんて生徒は体験することも少ないでしょう。
そもそも短期決戦で東大に狙うことを想定した受験ノウハウを持った講師はほとんどいないのではないでしょうか。
また、「もともと東大のカリスマ講師だった」というようなドラゴン桜の講師が、必ずしもプラスになるとは限りません。
どういうことかと言いますと、東大入試に限らず大学入試では新傾向の問題が出ます。
つまり、数年前に使えた受験メソッドが、今年も使えるとは限らないのです。
だからこそ大手予備校は、毎年毎年入試を分析して、予測を立てているのです。
ドラゴン桜は最終回に至るまで、昔東大入試対策で教鞭を振るっていた講師などが登場しましすが、今の入試傾向にそった指導ができるとは思えません。
東大数学一つとってみても、定積や確率がセオリーだった時代があれば、ベクトルと領域図示が頻出の時代まで様々です。
「これまではこの勉強法で東大に通用していた」という過去の栄光が、現在の合格への妨げになることも大いにありうるのです。

ドラゴン桜で見習うべきこと

ここまでドラゴン桜の最終回のような東大合格は難しいという理由について説明してきましたが、受験勉強において参考になる部分も多くあります。
今回は、それぞれを検討した結果、なぜ東大以外であればいい線いくかもしれないと思ったかについて説明させていただきます。
①志望校が非常に明確である
まず一つ目は、志望校が非常に明確であるということです。
これは簡単そうに見えて、非常に難しいことだと考えています。
一般的な受験生は、成績の伸び方や考え方の変化などで志望校が二転三転することも少なくありません。
そうすると必然的に、必要でなかった勉強をしてしまうことになります。
ドラゴン桜では「東大に合格する」ことしか考えていませんから、必然的に東大に受かるための勉強をすることに専念できます。
逆に言ってしまえば「早稲田に合格する!」という目標を立ててしまえば、他の私大入試対策はおろか、共通テストを受ける必要すらありません。
早稲田理工や国際教養のAO、慶応SFCなどであれば英語や数学だけすば抜けてできていたら、合格することも可能です。

②メンターがついてる
もう一つの理由は、しっかりとメンターがついているということです。
受験において、定期的に自分の勉強の進捗を見てくれたり、相談に乗ってもらえるメンターを持つことは非常に大切です。
しかしながら、普通の学校の先生や塾の講師にメンターをしてもらうと、何十人といる生徒の中の一人にすぎませんから、正確に自分の学力や能力を判断する時間がなく、うまくメンターとして機能しません。
しかしながら、ドラゴン桜に出てくる講師は、初回から最終回まで生徒を根気よく見続けていました。
朝も昼も夜も、例え人の家であろうがズカズカ入り込んできて、熱い指導をしていただけます。

ドラゴン桜レベルの講師は現実には存在しないとは思いますが、自分が調子いい時に褒めてくれる人よりも、むしろ辛い時にこそ親身になって共に考えてくれるようなメンターを持てるかどうかは、非常に大切になります。
ただ、メンターのいうこと全部が全部あっているわけではないですがね。
例えばこの作品中では「受験勉強は時給4000円!」みたいなことが言われています。
生涯年収/勉強時間 で考えた時に、1時間あたり4000円になるそうです。
ちなみに、東大生の平均年収は630万〜700万円と言われています。

医学部生の平均年収は、1100万円ほどなので、東大生の倍近くあります。時給換算で8000円です。

時給云々の話をするなら、なぜ医学部にしないのか不思議でたまりませんね。
③共に頑張れる仲間がいる
「受験は団体戦」という言葉を聞いたことがありますか?
これは半分正解で、半分間違っています。
どれだけ友達を増やそうが、受験勉強をするのはあなたですし、最終的に入試を受けるのはあなたです。
合否に係る直接的なアクションに関しては全て個人的なものですから、受験が団体戦という話は少しおかしいです。

大半の受験生活では、時にうまく成績が向上しなかったり、受験以外で悩みを抱えながら勉強をしなければいけない時期というのが必ず訪れます。
そんな時に、気軽に相談できる相手を持っていないと、受験はおろか、途中でメンタルが病んでしまって勉強することもままならなくなってしまいます。

そういった意味では、「東大に合格する!」という強い結束力のもと、共に努力でき、時に相談できる相手が多くいるドラゴン桜のような状況は、かなり恵まれているといえます。
ちなみに東大では、超進学校の集団の中で勉強してきたエリートタイプと、自称進学校の学年トップを張り続けて、学内偏差値90くらいを叩き出して進学する伝説のポケモンタイプの受験生が存在するようです。
ドラゴン桜の最終回のようにはいかない

ここまで、なぜドラゴン桜最終回のように東大に合格することはできないのか、そしてなぜ早慶旧帝大レベルであれば射程圏内であるのかについて説明させていただきました。
もちろんドラゴン桜はフィクションの世界の話ですので、物語のようにうまくいくとは思えません。
しかしながら、以下の3つの点は、現実の受験でも非常に大切になってくる要素ではないかと思います。
- 志望校が明確であること
- メンターがついていること
- 共に頑張れる仲間がいること
現実はもっと長く辛い受験生活になると思いますが、ドラゴン桜最終回のように合格できるように頑張りましょう!
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