医学部

医学部の部活を辞めるか迷っている人にブラック部活を辞めた私がアドバイス

今回の記事では、医学部の部活に入ったものの続けるべきか迷っている方に向けて、実際に1年間ブラック部活に所属して辞めた私の経験談を語っていきます。

ゆるい文化部というよりはハードな運動部を想定しています。

 

この記事でわかること

・医学部の部活に入るメリット・デメリット

・私が医学部の部活を辞めたきっかけ

・部活を辞めるとどうなるか

・部活を辞めるか迷っている人へのアドバイス

 

医学部の部活の特殊な事情

まずは医学部の部活の特徴を整理していきましょう。

ご存知の通り大学生が集まって活動する団体は大きく分けて、サークルと部活が存在します。

サークルは比較的ゆるく、全ての活動に参加する必要はありません。

やりたい時だけ行って、面倒だったら行かなくても大丈夫です。

「楽しむ」ということに重点が置かれているのがサークルです。

 

それに対して部活はガチです。

活動頻度はサークルより多く、特別な事情がなければ休めません。

運動部では「勝つ」ということに重点が置かれていてハードな練習をこなさなければなりません。

そして、医学部には部活しか存在しない大学が多いです。

医学部は他の学部とは別のところにキャンパスが設置されていることが多く、医学部専用の部活というのが用意されていて、だいたい医学生の8〜9割が部活に入ります。

大半の医学生が医学部の部活に所属するには、それなりにメリットがあるからです。

次に医学部の部活に入るメリットを見てみましょう。

 

 

部活に入るメリット

仲間ができる

高校まではクラスが固定されていて定期的に学校行事がありました

高校までは、別に部活に入らなくても体育の授業や学校祭の準備を通じて自然と仲間ができていたのではないでしょうか。

しかし医学部で体育があるのは1年だけで、クラス全員で取り組むようなイベントは大学には特にないので、部活に入らない場合は自分から積極的に動かないとなかなか仲間ができません。

苦しい部活の練習を耐え抜いた仲間は一生の財産だと言っている医者は多いです。

縦のつながりが出来る

医学部での勉強は大学受験の勉強とは大きく異なります。

大学受験の勉強は、優れた参考書を適切な順序で取り組んでいれば独学でも医学部に合格することは普通に可能です。

しかし、医学部で進級するためには情報が命です。

「この教授はスライドで赤字だったところばかり出題する」

「この科目は再試験で全く同じ問題を出すから、1回目は問題を把握するのに使って再試験で受かればいい」

といった試験の特徴は優れた医学書にも書かれておらず、先輩から伝えらるものです。

過去問・教科書が手に入る

医学部で進級するためには過去問が必須です。

今では学年単位で過去問を共有しているところが多いですが、共有する仕組みができていないと部活に入らない限りなかなか過去問を入手できません。

また、部活に入ることで先輩方が使っていた教科書が譲られます。

医学書は1万円以上することもざらにあるので、これはかなりありがたいです。

 

 

医学部の部活に入るデメリット

自分の自由時間が減る

標準的な医学部の運動部だと1日2〜3時間ほどの練習が週3ペースであります。

これだけでも1ヶ月で25〜35時間ほどの自由時間が減ります。

ただ、実際はもっと自主練が用意されていたりします。

自主練とは言っても、先輩が「お前ら自主練に来いよ」と言われたら従わざるをえません。

医学部の部活は上下関係が厳しいです。

自主練含めて週5で部活に強制参加なんてよくある話です。

これに加え、定期的に開催される飲み会も時間を奪います。

金銭的負担が大きい

医学部の部活はかなりお金がかかります。

下級生のうちは部活後のご飯はタダですが、これはつまり先輩になったら後輩の分を全て奢らなくてはならないということです。

東医体・西医体では後輩は1〜2万円、先輩は5〜10万円ほど払う必要があります。

上下関係がめんどくさい

医学部の部活の上下関係はかなり厳しいです。

先輩の言うことは絶対です、反論は許されません。

マネージャーがいない部活ならコート整備や球拾いは下級生の部員の仕事です。

飲み会では先輩方がコールをして、無理やりお酒を飲ませてきますが断ることは許されません。

時々部活に顔を出すOBもダルいです。

私は、OBの人が話をしている時の姿勢がよくないという理由で先輩から30分ガチ説教されました。

体力的にキツイ

2年生になるとだいたいどこの医学部でも本格的な医学教育が始まり、1限から4限までみっちり授業が入っています。

授業が終わった後に部活をやるともうヘトヘトです。

しかし、その状態で難しい医学の勉強もしなければなりません。

これは本当に大変なことです。

 

 

部活をやめることの不安点

人とのつながりが失われてしまう

医学部の重要な人間関係は大きく分けて、同期と先輩の2種類があります。

同期の仲間に関しては部活に入らなくても問題なく作れます。

医学部の授業は実習が多いです。

少人数のグループ単位で実習に参加するので、そこで同期の仲間は作れます。

先輩との繋がりは部活に入らない限りなかなかできないでしょう。

情報・過去問が手に入らないのでは

先輩がたは新歓の時期に「部活に入らないと情報や過去問が手に入らないよ〜」と言って部活に引き入れようとしてきます。

しかし、過去問は今の時代は学年LINEやWEB上で共有していることが多いです。

情報に関しても部活に入っている同級生から聞けばいいのであって、わざわざ自分が部活に入る必要性はありません。

将来への不安

「病院で働くようになって最初のやりとりで『君は何部に入っていたの?』と大抵聞かれる。それくらい部活は重要なので、医者になってからの会話のためにも部活に入るべき」と主張する人がいます。

しかし、私としては初対面で所属していた部活を聞かれても「部活は入っていませんでした」と答えて別の話題に移ればよくないか?としか思いません。

 

 

医学部の部活を辞めたきっかけ

私は当初、運動系の医学部に入りました。

医学部に入った以上部活に入るのは当たり前であり、普通は運動部に入るという価値観を押し付けられていたからです。

1年のうちは歓迎ムードで比較的楽しく部活に参加できていました。

しかし、2年生になると戦力としてカウントされ先輩方の要求が増してきました。

週5〜6で実習後のヘトヘトの体で部活に参加しなくてはならず、部活を楽しめなくなっていきました。

そんな生活を続けていると、運動のしすぎで怪我をして1ヶ月ほど部活に参加できない体になりました。

その間に「そもそもなんで部活を続けているのだろう。先輩になったら金銭的負担も増えるし、好きでないことに時間とお金をかけるのは馬鹿馬鹿しいな」と思うようになり、退部を決断しました。

 

 

実際に医学部の部活をやめた話

部活をやめたいということをキャプテンにLINEで伝えると、「どうしてやめるのか?」「続けた方がいい」というLINEがしつこく来ました。

「練習が多すぎて勉強に集中できない。部活のやりすぎで体を壊しては本末転倒ではないか」という内容を返信すると、「それじゃあ、次の練習の時に退部の手続きをするから来て」と言われました。

後日退部のために部活に向かうと、キャプテンは部員全員を集合させ、何故か「先輩全員に退部することを謝らなければならない」と言ってきました。

私は「もうこんな人たちと関わっているのは時間の無駄だ」と判断して謝罪はせず帰りました。

 

医学部というのは村社会ですからこの話は瞬く間に広まりました。

その結果、私のことを「先輩たちに喧嘩を売って部活をやめたヤバイやつ」ということで面白がって話しかけてくる人が増えました。

その人たちと仲良くなって、情報を分けてもらえるようになったのでよかったです。

 

 

医学部の部活を辞めるか迷っている人へアドバイス

自分が好きな競技なら部活には入った方がいいです。

しかし、過去問や友達作りのためにわざわざ興味のない部活を続ける必要はないと思います。

好きな競技でも、あまりにもブラックな部活なら辞めたほうがいいです。

部活に入らなくても大概なんとかなります。

唯一困るのは、先輩との繋がりが作れないくらいでしょう。

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