こんにちは、医学生さやかです。
今回の記事では数学の問題集『微積分基礎の極意』について現役医学生である私が徹底解説していきます。
・微積分基礎の極意のレベル・難易度
・この問題集の問題数
・特徴とおすすめの人
・この問題集の前後にやるべき問題集
・おすすめの使い方と習得にかかる時間
微積分基礎の極意のレベル
微積分基礎の極意の対象者は偏差値65〜70です。
到達点は東大・京大・医学部レベルです。
微積分基礎の極意の問題数
この参考書は
1章:計算力のチェック(約100問)
2章:手筋・定石・落とし穴(約200個)
3章:有名問題・典型問題の解明(64問)
という構成です。
1章では微積分と極限の計算問題を解いていき、微積のベースになる計算力を身につけます。
この中には以外と難しめの計算問題も混じっています。
2章では微積の知識やテクニックがまとめられています。
問題はついていません。
3章では微積分の頻出入試問題を解いていきます。
微積分基礎の極意の特徴
微積分の計算力が身につく
微積の応用的な問題集は、応用問題ばかりでなかなか計算力が身につきません。
しかし、この参考書では計算問題は100題ほど収録されていますから、計算練習もできます。
各計算問題に制限時間が設定してありますから、時間を意識した勉強ができ、計算スピードの向上が見込めます。
微積分のテクニックが豊富
2章では、微積分の知識やテクニックがこれでもかというほど書かれています。
これほどにテクニックが紹介された参考書は他にありません。
微積分基礎の極意をおすすめする人
効率よく点数を稼ぎたい人
微積分というのは入試で最も狙われる分野であり、勉強量がものをいう分野でもあります。
そのため微積を重点的に勉強するというのは、短期間で受験数学の合計得点を伸ばすという視点では理にかなった手段といえます。
他の分野は網羅系での対策で済ませるにしても、微積分は1冊余分にやっておくのは悪くない選択でしょう。
医学部志望
難関題志望ならこの参考書をやっておいて損はないのですが、特に医学部志望におすすめです。
なぜなら、医学部専用問題では有名問題・典型問題が出題される傾向にあり、基礎の極意ではそういった問題を3章で網羅しているためです。
微積分基礎の極意をやる前におすすめの問題集
1対1対応の演習
おすすめ度
一番おすすめです。

標準問題精講
おすすめ度
バランスがよい問題集ですが、この難易度帯だと1対1が強すぎますね。
数学の良問問題集
おすすめ度
1冊で数3まで勉強できる点はいいですね。
国公立標準問題集CanPass 数学Ⅲ
おすすめ度
プラチカはⅠAⅡBに比べⅢが難しすぎるのですが、CanPassはⅢもⅠAⅡBに揃えられた難易度です。
理系数学入試の核心標準編
おすすめ度
時間のない受験生におすすめです。
解説はかなり丁寧です。
微積分基礎の極意の使い方・使用期間
1章で計算トレーニング
まずは1章の計算問題を時間を計って解いていきます。
とりあえずは1周すればよいでしょう。
1日10問ペースで進め10日で完成です。
なお、1章はこれから先の勉強でも本格的な問題を解く前のウォーミングアップとしてずっと使用することをおすすめします。
2章で知識・テクニックをインプット
2章はまず200全ての知識・テクニックを読み進めていきます。
この本に手を出すレベルの人なら既に知っている事柄も多いでしょう。
知らなかった部分だけ目立つように印をつけておきましょう。
効率よく復習できます。
1日20項目読むとして10日で1周です。
これが終わったら3章にいきます。
3章でアウトプット
2章で学んだことを3章の問題でアウトプットしていきます。
この段階ではまだ2章は1周しかしていませんので、当然定着はしていません。
3章の演習に突入したら、毎日その問題を解く前に2章で印をつけた項目の確認をしましょう。
これによって知識やテクニックが自分のものになります。
3章は1日6〜7問ペースで進めて10日で1周です。
これを2〜3周しましょう。
これまでに紹介した手順で微積分基礎の極意1冊やりきるのにだいたい1ヶ月半〜2ヶ月かかります。
微積分基礎の極意をやった後におすすめの問題集
解法の探求微積分
おすすめ度
微積分基礎の極意からのステップアップにおすすめです。
こちらも微積分のテクニックがたくさん書かれています。
・微積分基礎の極意は東大・京大・東工大・医学部レベル
・微積分のテクニックや定石を学びたい人におすすめ
・基礎の極意の前には1対1、後には解法の探求がおすすめ