今回の記事では東進の人気講師、安河内哲也先生が作った問題集である『英文法レベル別問題集』について解説していきます。


英文法レベル別問題集の特徴
レベル別問題集はレベルごとに細分化されているので、1冊だけで見ると問題数はかなり少なくすぐに終わらせることができます。
1冊だいたい300問くらいなので1日30問なら10日、50問なら6日で1周することができます。

ネクステなどの網羅系で途中離脱した人も取り組みやすいです。
また、有料ですがアプリもあり、確認テストや音声データを利用できます。
東進生にわかりやすい表現で言うと高速基礎マスターに近いアプリです。
英文法レベル別問題集のレベル
多くの人が一番気になるのはここでしょう。
レベル1 超基礎編
実はレベル別問題集の1と2は高校英語ではなく、中学英語の問題が集められています。
レベル1は高校入試標準レベルです。


1つの目安として、自分の高校の偏差値が60以下ならレベル1から始めるとよいでしょう。
レベル2 基礎編
レベル2は中学英語応用レベルです。
この参考書をやるかどうかの目安は、高校偏差値65です。
レベル3 標準編
ここからいよいよ大学受験レベルです。
レベルはかつてのセンター試験の標準問題に合わせてあります。
新しい共通1次試験にもちょうどいい難易度でしょう。
このレベルはどの大学を目指す人もやっておくべきです。
レベル4 中級編
こちらはだいたい日東駒専レベルです。
ほとんどの受験生はここまで仕上げれば英文法対策は十分です。
レベル5 上級編
レベル5はMARCHや関関同立レベルです。
ここまでくると手強い問題も増えますが、レベル4までをしっかりやってきたのであれば食らいつくことができます。
段階を踏んで簡単なところから始めても、無理なく高い最終到達点に行けるのがレベル別問題集のいいところです。
レベル6 難関編
こちらは早慶レベルです。
早慶では重箱の隅をつついた英文法も出題されるのでここまでやりましょう。
一方旧帝大は英文法の問題自体なかなか出題されないのでやる必要はありません。
東京大学では英文法の問題は出ますし、確かに難しいのですが知識の広さより深さが要求されているのでやらなくていいです。
英文法レベル別問題集の使い方
1冊300問ほど収録されているので1日30問やって10日で1周、1ヶ月で3周しましょう。
これで1冊仕上がります。
ほとんどの人がレベル4までで十分、5や6をやる人は大抵1や2をやる必要がないことを考えるとだいたい自分がやるべき冊数は3、4冊です。
3、4ヶ月で英文法を完成させましょう。


1〜3をやっているときは英文法の習得に専念し、4〜6は構文や長文の学習も並行して総合的な英語力の強化に努めるのがおすすめです。
まとめ
英文法レベル別問題集は非常に取り組みやすく、上のレベルまでステップアップしていけばどこの大学入試でも太刀打ちできる英文法の力が身につきます。
分厚い英文法の問題集をやっていて心が折れそうな人たちは乗り換えてみてはいかがでしょうか。
