8月1日に東京女子医大にこれから入学する人の学費が大幅値上げされることが発表されました。
もともとは6年間で約3400万円だった学費が約4600万円になるそうです。
およそ1200万円ほどの値上げで、医療関係者や医学部受験関係者に衝撃が走りました。
私立医学部の学費が上がることはしばしばあるのですが、ここまで急激に増えたことは過去にありません。
今回の記事では、学費爆上げになった経緯や受験生への影響について徹底解説していきます。
学費値上げの経緯
① 女子医大の看護師のボーナス0
学費値上げの流れを把握するには、まずここから理解する必要があります。
7月上旬、新型コロナウイルスへの対応で経営困難になっているという理由で東京女子医大の看護師へのボーナスが0になるという方針が明らかになりました。
② 理事長室移転に6億円
医療系の設備は非常に高額ですからそこに多額の投資をするのは仕方ないのかもしれません。
しかし、この時期に理事長室移転で6億もの大金を使うことは理解しがたいです。
看護師へのボーナスより理事長室移転にお金を回す経営方針は「理事長室の方が看護師より大事です」と言っているようなものですよね。
こうしたことから看護師の不満が爆発。
女子医大の病院で働く看護師のうちの2割である約400人が退職を希望しました。
③ 「少なくなったら足すだけだから」
退職希望が400人以上いることに関して、理事会代理人は「深刻だと思うが、足りなければ補充するしかない」と発言しました。
これで今まで以上に女子医が叩かれることになりました。
④ ボーナス支給へ
世間からの批判によるイメージダウンを危惧したのか、女子医は看護師にボーナスを支給する方針に転換しました。
「ボーナスを払える目処が立った」とのことです。
⑤ 学費値上げ
8月1日、女子医のホームページで学費の変更がされていました。
1年あたり200万円ほどの大幅値上げです。
「ボーナスを払える目処が立った」とは学費値上げのことなのでしょうか。
今年の女子医の看護師のボーナスは20万円程度と言われています。
女子医には約2000人の看護師がいるので、4億円必要です。
1年あたりの学費増は200万円、医学科の定員は110人なので来年は2億2000万円ほど多くお金が入ります。
6学年全て入れ替わると、最終的に今より約13億円毎年入る計算です。
これなら確かに「ボーナスを払える目処が立った」といえるでしょう。
受験生への影響
私立医大に通う層は大きく分けて2種類存在します。
1つ目はごく普通のサラリーマン家庭。
将来のためにコツコツ貯めたお金を学費にし、奨学金をフルに使い、場合によっては親戚に頭を下げてお金を出してもらい私立医に通わせます。
私は国公立に通うことになりましたが、もし私立しか受からなければこちらにまわる予定でした。
2つ目はお金持ち家庭。
開業医や何かしらの経営者を親に持ち、私立医の学費を払おうが生活を圧迫することはありません。
もとの3400万の学費なら、ギリギリサラリーマン家庭でも通えますが、4600万になるともうお手上げです。
その結果、受験者がかなり絞られます。学力があっても一般家庭では出願できません。
さらに困ったことに「学費などは在学中に変更になる場合があります」という注意書きが令和3年の一般選抜の学費についての文に追加されました。
女子医は身内で経営していた結果赤字が続いていたのは有名な話で、さらなる学費UPも考えられます。
4600万というと学費トップ川崎医大4700万とほぼ同額です。
東京にあるという立地のよさから川崎まで難易度が下がるとは思えませんが、ボーダー偏差値はかなり下がるでしょう。
女子医大は早稲田と合併するという噂があります。
詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。
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